FXにおいては、よく「初心者はレバレッジを2〜3倍程度に!」なんていわれます。
でも、本当にFXをはじめたばかりの人の中には、「レバレッジって、何?」という人もけっこう多いのではないでしょうか?
簡単にレバレッジの説明をすると、例えば100万円の資金で200万円分の外貨を運用している場合は、「レバレッジ2倍」。
100万円で300万円分の外貨を運用している場合は「レバレッジ3倍」。
100万円で1,000万円分の外貨を運用している場合は「レバレッジ10倍」
となります。
要するに、「元の資金に対して、何倍の価格の外貨を運用しているか」ということですね。
レバレッジを管理することは、大切な資金を管理することでもあります。
長く安定的にFXで利益を出すためにはとても大切なことなので、
FX初心者の方は一度目を通しておいてください。
レバレッジの計算式は「外貨の合計額÷運用資金の総額=レバレッジ」です。
実際の取引で考えてみましょう。
例えば、1ドル=120円の時に米ドル/円を1万通貨、買った場合は、
120円×10,000=1,200,000円
で、120万円相当の外貨を運用していることになります。
この時、FX口座にある総資金が100万円であれば、
100万円で120万円相当の外貨を運用していることになるので、
レバレッジは1.2倍です。
さらに、
資金が60万円の場合 → レバレッジ2倍
資金が40万円の場合 → レバレッジ3倍
資金が30万円の場合 → レバレッジ4倍
資金が20万円の場合 → レバレッジ6倍
資金が10万円の場合 → レバレッジ12倍
となります。
けっこうカンタンですね。
米ドルを1ドル=120円で1万通貨を購入した場合、
米ドルが1ドル=119円に下がってしまったら、
【購入時の価格】120円×10,000=1,200,000円
【現時点の価格】119円×10,000=1,190,000円
となり、差し引きで1万円の「含み損」が出ていることになります。
1万通貨を買って持っている場合は、
レートが1円下がるごとに1万円の含み損が発生します。
10円下がれば10万円の含み損。20円下がれば20万円の含み損ですね。
もし、あなたが20万円の資金で米ドルを1万通貨買っていた場合、
20円もさげてしまったら、資金がなくなりFX会社の方で強制決済されてしまいます。
10万円の資金で運用していれば、10円下げたら強制決済です。
実際には必要証拠金を下回った時点で強制決済されるので、
FX会社にもよりますが、資金10万円の場合、だいたい8円も下げたらアウトです。
レバレッジが高いほど、レートの下落に耐えられないため、
ちょっとの変動で、すぐ強制決済されてしまうことになります。
レバレッジがつい高くなってしまった場合は、
買ったポジションをいくつか決済したり、
損切り注文(逆指値注文)をしっかり入れておきましょう。
自分が買おうと思っている通貨が過去どのくらいの値幅で上下しているか、
まずはチャートを開いて確認してみてください。
米ドル/円だと、ここ数年でだいたい100〜125円くらいの値幅で上下しています。
約25円の値幅があるわけですから、急激な下落にも強制決済されないためには、
1万通貨あたりで25万円程度の含み損には耐えられるだけの資金を用意して、
取引にのぞみたいところです。
実際にはFXでは外貨を持つために証拠金が必要なので、
米ドル/円なら1万通貨あたり、
「必要証拠金+25万円以上の資金」
ということになりますね。
レバレッジで言えば、だいたい4倍程度になると思います。
しかし、中にはニュージーランドドル/円や英ポンド/円などのように、
価格の上下の振り幅が非常に大きい通貨ペアもあるので、
長期の安定運用を考えるなら、レバレッジは3倍以内に抑えたいところです。
FX初心者でなくとも、FXで長期のトレードを行う投資家にはレバレッジを3倍程度に抑えている方が多いです。
もしレバレッジが高くなってしまっている場合は、
持っているポジションをいくつか決済して減らしたり、
必ず「逆指値注文(損切り注文)」を入れるようにしましょう。